私は小学生時代,水彩画を書くのが得意であ県内の選考会に二度ほど入選している。全校朝礼にて校長から表彰状をもらった思い出がある。かと言って特に興味がある訳ではなく,学校の写生会にて自宅の鶏小屋や近くの精米所風景を描いたものである。絵とのつながりはそれだけである。 ところが今年,孫の夏休みの課題につきあうことになった。地元大学の付属中学校なので,その夏休みの課題なるものの範囲と深さがすごい。娘が手伝って欲しいと言ってきたので腰を上げたが,何と明治以降の台湾と日本の彫刻の対比についてである。高村光雲等写実の時代から現代モダンアートへの変遷。他にも本来の英・数・国等の各科目に関するものや調理に関す課題すらある。大変だ。

  彫刻への関心はさらさらないし,よく分からないのである。さっそく図書館にて,まず台湾の歴史を調べた後,具体的に彫刻家を調べ作品も見てまとめてみた。まず台湾の歴史は,先住民は少なくなり中国人の移植や日本統治・国民党の圧政等続いている。言語については日本語に変えられ次は中国語に変えられと悲惨である。
   おかげで日本の代表的彫刻家,高村光雲や鹿児島との縁深き中村普也の作品集等を借りてきて目をとおすことになった。
 
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 中村普也成の「明治維新前に西欧等に密航した若者達の像」 鹿児島中央駅前にそそり立 
 つ。 相当な覚悟にて船立ちした者達。そして当時の薩摩藩のすごさを思う。