本日の「せこせどん」は私学校立ち上げに死活というか打開策を見出していく西郷さんであった。先般妹夫婦ととも世界遺産に登録された島津斉彬公によりなった磯付近での製鉄作業のもと「火力」(炭づくり)の遺跡を見学した。それは市街地よりかなり山手にある。大名自らが近代化を推進したその力・先見性に驚く。「火力」のもととなる大規模な炭焼窯跡数か所は山中の木々に埋もれるごとくであった。そのすぐ近くの𠮷野大地はてに西郷さんの指導のもと私学校生による開墾の地(記念碑のみ残る)があった。西郷さんの思いとは別方向に若者達の思いは暴発していく。避けがたい政府方とのぶつかりあいとなる。150年前,この地は近代歴史のあけぼのを揺るがすのである。
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 この中に伐採した木を入れ炭焼としたものであり,付近の人も知らずに長らくは埋もれていたらしい。遺産として注目されることは喜ばしい。製鉄に必要なもうひとつは「水」であり,それも遠くの山中から疎水溝を延々と築き利用したのである。錦江湾でくりひろげられた薩英戦争,これら「火力・水力」により得られた砲弾が各射場から英国船に飛んだのである。